管路更新工法
パイプインパイプ工法(PIP工法)
年数の経過した水道管路を更新する方法の一つに鋼管によるパイプインパイプ工法(PIP工法)があります。PIP工法とは老朽化した既設管路の中に新設管を入れる工法で、既設管とほぼ同じ口径を布設することができるため、従来と同等の送水量を確保できるのが特徴です。また、従来の開削工事を行い新設管に取り替える工法に比べて掘削土量が少ないため近隣地区への影響が少なく、都市部や住宅地に適した工法になります。耐震性も高く、従来の新設管取替と比較して工期短縮、工事費削減と大口径管の更新方法として非常に優れた工法と言えるでしょう。また、PIP工法に用いられる鋼管は普通鋼管と巻込鋼管の二種類があります。普通鋼管は通常の鋼管ですが、巻込鋼管は工場製缶時に管軸方向の溶接を行わず、巻込んで縮径した鋼管で、既設管路内に挿入した後、拡管して接合します。
当社では普通鋼管、巻込鋼管とも製造可能な設備と技術が整っております。もちろん製造だけでなく、測量・設計・強度計算などもお任せください。
開先加工
ロール曲げ加工
溶接加工(管軸方向)
巻込加工(管軸方向溶接なし)
普通鋼管
巻込鋼管
挿入
ステンレスダイナミックフレキ管内工法(SDF工法)
概要
90°曲管への引き込みが可能な更新工法
都市部の交通量が多い国道や軌道下の横断管、商店街の狭隘道路の埋設管等、90度曲管部が存在しても、引き込むことができる耐震管による更新工法です。
ホースライニング工法
設計条件に合わせてホースの種類が選べ老朽化対策に経済的な更生工法です。
ライニングされたパイプは硬化性樹脂により硬化した状態で大きな引張力とエネルギー吸収性能があるので、地殻の変動や地震などによる管路の動きに追従し耐震性を向上させます。
反転機による施工
常温又は加熱硬化
端末処理
パルテム・HL工法
設計条件に合わせてホースの種類が選べ老朽化対策に経済的な更生工法です。【Φ100 〜 Φ600、Φ1000 に対応】
ライニングされたパイプは硬化性樹脂により硬化した状態で大きな引張力とエネルギー吸収性能があるので、地殻の変動や地震などによる管路の動きに追従し耐震性を向上させます。
反転機による施工
常温又は加熱硬化
端末処理
パルテムSZ工法(下水道管渠の更生工法)
高耐震性能の自立管を形成する工法、二層構造管にも対応。【Φ150 〜 Φ800 に対応】
パルテム・SZ工法は、マンホールを利用して既設管渠内にSZライナーを引き込み、空気と蒸気でライナーを拡張・加熱して 既設管渠の中に自立管を形成する工法です。管内に形成されたSZパイプは、優れた耐久性、耐薬品性を有しています。
引込工程
拡張・加熱行程
穿孔行程
パルテムフローリング工法
大中口径下水道管渠の更生工法。【Φ800 〜 Φ5000 に対応】
円形管・矩形・馬蹄形管渠にも適応。
パルテムフローリング工法は、既設管渠内で組み立てた鋼製リングに高密度ポリエチレン製のかん合部材と表面部材を組み込み、既設管渠とポリエチレン製部材との間に充てん材を充てんすることにより、既設管渠を更生する工法です。更生管は、既設管渠と更生材が一体になった複合管となります。
鋼製リング組立て
ポリエチレン部材のかん合
充てん材注入