循環式ハイブリッド ブラストシステム
循環式ハイブリッドブラストシステムとは
対象物に対する塗装をする際、その塗膜が長期間保持されるために最も大きな要因とされるものが「素地調整」です。今回導入しました循環式ハイブリッドブラストシステム工法は、この素地調整を行うブラスト施工において、研削材を循環(再利用)させることにより産業廃棄物の排出を大幅に削減させることを可能にした環境に配慮した次世代のブラスト工法です。
明和工業株式会社は、(一社)循環式ハイブリッドブラストシステム工法協会の正会員となりNETIS VE(活用促進技術)登録の循環式ハイブリッドブラストシステムを新潟県内で初導入し、「ブラスト事業」を開始いたします。
NETIS登録番号:QS-150032-VE
実用新案登録番号:第3200909号
循環式ハイブリッドブラストシステムの特徴(自動電子制御盤)
- 研削材を循環させることにより産業廃棄物量を大幅に削減
- 研削材と塗膜を完全分離させることにより鉛やPCB等含有塗膜のみを処理
- 電子制御盤での操作により、誰でも簡単に操作が可能
循環式ハイブリッドブラストシステムの利点
- 現場に応じて5typeの機械を揃えているため、橋梁はもちろん機械の設置困難な歩道橋・支承の施工にも対応可能
- 同時回収が可能なため、飛散防護が困難な場所でもバキューム機能で施工可能
循環式ハイブリッドブラストシステム施工箇所
- 鋼橋のRc-1(ブラスト工法):特に鉛やPCBを含有する塗膜には最適
- コンクリートのチッピング:バキューム工法で施工可能
- 新橋の添接板・溶接部:バキューム工法で施工可能
循環式ハイブリッドブラストシステムの機械設備の概要
- バルブの調整を行い金属系研削材を放出します。
- 構造物に向けて投射します。
- 投射された研削材と塗膜片をバキュームホースで吸引します。
- 分別タンクにて研削材は加圧タンクへ落下し、塗膜片は回収機へ吸引されます。
- サイクロンで塗膜片の分別を行い粒子の粗い粉じんが⑤排出口から回収されます。
- 粒子の細かい粉じんが⑥排出口から回収されます。
- 微細な粉じんが除去された新鮮な空気が排出されます。
事業開始の目的
現在多くの構造物(橋梁、歩道橋、水管橋)などが経年劣化により補修、補強の時期を迎えており、それに伴うブラスト加工の必要性も高まっています。しかし、橋梁補修補強工などにおいて、鋼構造物の素地調整やコンクリート劣化部のチッピングを行う際、従来のエアーブラスト工法では作業効率が高いものの粉塵による周辺環境への対策が課題となっておりました。
今回導入した循環式ハイブリッドブラストシステム工法は、研削材を循環利用することにより産業廃棄物および施工過程における二酸化炭素排出も大幅に削減し環境に配慮した新しい工法として注目され全国で採用、施工事例が増えてきました。当社ではこの工法を活用し、橋梁、水門、水管橋などのインフラ設備の補修・補強を進めていき、持続可能なインフラメンテナンスサイクルの実現に貢献してまいります。
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