橋梁補修工事
支承取替工事
支承(ししょう)とは上部構造物と橋台の間に設置する部材であり、温度変化の影響による構造物の伸縮の吸収や耐震性向上のために設置されています。現在の耐震基準に満たないもの、あるいは経年劣化したものは取替の工事を行います。新しい支承に交換することで橋梁の耐震強度を高めることができます。支承取替の際は主にフラットジャッキを使用し、橋を少し浮かせて取替をします。また、取替ではなく支承若返り工法という防食処理を行うことで、支承の耐久性を向上させることも可能です。支承表面の塗膜や錆などをブラストで剥ぎ取り、溶射することで表面を加工する処理になります。
フラットジャッキ設置
金属溶射
落下防止工事
落下防止ケーブル
震災の際にも落下しない橋梁にするために落下防止装置の取り付けを行います。金具やケーブルの取り付けなど状況に応じて複数の工法があります。常に最新の装置や工法を学び、皆さんが安心して渡れる橋梁の維持管理に尽力しております。
コンクリート拡幅工事
橋梁が落下するのを防ぐシステムの一つに、桁かかり長というものがあります。この桁かかり長の長さが現在の基準に満たないものはコンクリートを打設して長さを確保します。主に既設コンクリートに鉄筋を打ち込み、追加のコンクリート部分の取付を行います。
鉄筋挿入
拡幅完了